犬の出産について
私自身飼っている犬を出産させた経験があります。その時に、良くして頂いた動物病院の院長先生からプリントアウト
したものをもらい、それを元に作成させて頂きました。
子犬出産の準備
子犬出産の為の、産室(箱)の用意
- 母犬が落ち着いて休めて、出産できるような産室(箱)を用意する。
- 比較的小さく、子犬が這って外に出ないように15〜20cmの高さのものが良い。
産室の設置場所
- 家の人がよく通るとこは避け、静かで落ち着ける場所に設置する。
- 母犬ひとりにしておく。
産室の中
出産が近づくと「巣」を作らなければなりません。巣作りのため新聞紙を産室の中に入れてあげます。
新聞紙は、交換が簡単で吸収力があり、母犬が自分で噛み千切り、自分の気に入った「巣」を作ることができる
すばらしいベットになります。
古くなった布団、毛布、敷物、タオル等を使った場合、頻繁にそれらを洗濯しなければなりません。
犬の出産予定日を正確に知る
妊娠(交配後)58日目より出産するまで1日2回、母犬の直腸温を測って下さい。
正常な直腸温は38.0〜38.9℃です。出産開始の24 時間前になると直腸温は、ほぼ1℃下がります。
犬の分娩と出産
雌犬の分娩は3つの時期に分けられます。仔犬が一頭づつ生まれるたびに第2期と第3期が繰り返し起こります。
第1期
母犬は、非常に落ち着きがなく神経質になり、うろうろと静かな場所を捜し始めます。好きな食べ物を与えても
口にしようとしません。これが、6〜24時間続きます。出産に先立ち母犬に排尿や排便をさせておく良い時期
でもあります。
第2期
陣痛(お腹の筋肉の収縮)が起こり、子犬が娩出され始めます。
- 普通外陰部より液体のたまった緑色がかった小さな袋が飛び出してきます。
- これに続き胎児と胎盤(後産)が出てきます。
- 最初子犬の鼻先が見え、次いで大きなお腹が出てきます。3分の1は逆子で生まれてきます。
(犬にとっては正常と考えられています。)
- 子犬を出産すると母犬は子犬を包んでいる袋をやぶり、子犬をなめ、へその緒を噛み切ります。
(母親がそれをしない場合、あなたがそれをして下さい。産後の管理参照)
- 袋が破けなければ、すぐに破って取り除き、子犬の顔を拭いて下さい。
第3期
出産した後の休息の時です。
まだお腹の中に仔犬が残っていると、ゆるやかな陣痛に伴い次の仔犬が出てきます。
この時期は通常10分〜30分位ですが、2、3分と短い場合から1時間に及ぶこともあります。
子犬の産後の管理
- 仔犬が出てきたら体を包んでいる膜(袋)を取り除き、顔をきれいに拭き、口の中や鼻先についている粘液や羊水を拭きとって下さい。
- 仔犬の体を乾かし、自発呼吸や血液循環を刺激するために、きれいなタオルでよく拭いて下さい。
- 2,3分もすると仔犬は動き始め、大きな声で泣くようになります。
- へその緒は仔犬の体から2〜3cmの所をまず糸で結び、その先をよく切れるハサミで切って下さい。
- 切った後、そこにヨーチン(イソジン)を1滴つけて下さい。
犬の出産の介助
子犬が母犬の産道でひっかかり、また母犬がりきんでも出てこない場合、緊急の介護が必要となります。
病院に連絡して車で病院に行く時間的余裕はありません。
きれいなタオルで出ている子犬を包み、安定した力でしっかりと引っ張って下さい。
無理な力で急に引っ張ってはいけません。
これを5分間行ってみて下さい。
それでも子犬が出てこないようであれば、すぐ病院へ連絡して下さい。
母犬の行動
出産と産後の仔犬の世話をしている間母犬はそのことで頭がいっぱいです。
母犬は非常に神経質になり仔犬たちを守ろうとします。時には飼い主に対しても攻撃的になったりしますが、
時間が経つにつれておとなしくなります。
犬の出産にあたっての諸注意
以下のことがあったら速やかに獣医師に相談しましょう。
- 産道に引っかかった仔犬を引っ張っても出てこない時。
- 30分近く強いりきみ(陣痛)があるのに仔犬が出てこない時。
- 残っている仔犬を産むのに断続的で陣痛が弱いため6時間以上もかかる時。
- 緑色がかった黒っぽいおりものが出ても陣痛がこなかったり、3〜4時間経っても仔犬が産まれてこない時。
緑色がかった黒っぽいおりものが見られるのは正常で、通常その後すぐに仔犬が出てきます。
- 妊娠期間が65日以上に及ぶ時。
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